spirogica. 編集後記
こんにちは。coco_Aです。
+Motionの最新作「spirogica.」が完成しました。
たくさんのコメントなどをいただき、ありがとうございます。
映像の意図したことなどを文章に起こすと伝わりすぎてしまうので、
今まであまり編集後記というものを書くことはなかったのですが、
今回はクローズで進行したこともあり、お礼も兼ねて綴ろうと思います。
事の始まりは2016年の9月16日、spirexia.の完成のご報告も兼ねて、
「Logical Stimulus」の使用のご連絡をa_hisa様にしたことです。
当時チャットグループのeclipse.が発足したばかりで、
折角なので若手編集者の発想を取り入れようということになり、
Wabiさん、MELさん、AiMoさんが手を挙げてくださいました。
AiMoさんは都合により外れてしまったのですが、
2017年1月頃まで3人で色々と相談をしていました。
そこから僕が就職やプラスピンなどですっかり忙しくなり、
11月まで空白期間がありました。
ひと段落した頃に編集欲が湧いてきて、OPなどをC4Dで作り始めました。
と言ってもC4Dはほとんど触っていなかったので、右往左往しつつ、
なんとか簡単なオブジェクトなら作れるようになり、
それが今回のCGのベースデザインになりました。
その元になったイラストや世界観はMELさんが作ってくださいました。
僕は魔法の杖的なものだと思っていたんですが、
MELさんは鍵のつもりだったようです。
そのあたりも擦り合わせしつつ、なんとなく世界観が出来てきたのが、
今年の1月頭でした。
1月末には全体的な映像の形が出来てきたので、招待を開始し、
難しい条件にもかかわらずほぼ皆さん快諾してくださいました。
若手にフォーカスしたかったので、少し変わった人選になりました。
ここはWabiさんと通話したりして結構詰めました。
ちなみにこれが招待状です。
特別変わったことはないですが、超解像+枠なし前提で考えていたので、
画質に関してはしっかりと伝えました。
とはいえ結果としてノイズやジャギーが発生している動画もあり、
ハード面の改善は難しいと感じました。
流石に新しいカメラを買ってくださいとまでは言えないので..。
それでも平均すればかなり画質は向上したと思います。
圧縮に関してはmp4などの軽い形式にエンコードして送るのが一般的で、
何度か出演者の方とのやり取りが必要でした。
非圧縮や可逆圧縮のAVI・MOVでの提出はファイルサイズも大きいですし、
抵抗を感じるのかもしれないです。
皆さんそれぞれのこだわりもある中、ご協力いただき感謝しています。
では、パートごとにコメントしていきます。
■OP-1
ここはもうオブジェクトを回してるだけです。
難しかったのが+Motion Presentsの文字で、
本来は鉄板に埋め込めるはずなのですが、
方法が分からなかったので鉄板の円軌道に沿ったパスを作成して、
そのレールに沿って文字が鉄板と同じ速度で動くようにしました。
文字だけ遅れたり鉄板に埋まっちゃったり無駄な苦悩をしました。
■Drowsyさん
いつもボケている画質の印象があったのですが、
今回はしっかりと決めてくださいました。
内容はもう文句なしですね。流石です。
都合によりほんの少しだけ加速調整しています。
■OP-2
ロゴです。
もうちょっと盛りたかったのですが、
何も思いつかなかったのでシンプルにいきました。
■Oriさん
新進気鋭のスピナーという感じで注目していました。
最初少し切って申し訳ないです。
柔軟性のある回しでこれからどんどん伸びていきそうなので、
楽しみです。
このシリーズはずっと見てくださっていたらしく、
ありがたい限りです。
■yasudeさん
画質がすごく綺麗でした。
躍動感ある回しからのシャフィーボに痺れました。
Wabiさんにプッシュされて招待したのですが、
期待以上の仕事をしてくださいました。
■CeNtiさん
サンバメタの光沢感がよかったです。
ただ内容はちょっとガタガタしていましたね。
安定感が付けばもっとよくなりそうです。
■AiMoさん
こちらもちょっとガタガタしていました。
安定している印象が強かったので意外でしたが、
構成はコンパクトにまとまっていて良いと思います。
腕に押されているのか机が結構動いていて、
ワープスタビライザーで少しだけ誤魔化しました。
カメラがちょっと近かったですね。
■Furaruさん
自由試合か何かでお見かけして、綺麗な円軌道だなあと思い、
ご招待しました。
きっちりまとまった内容で期待通りでした。
素晴らしいです。
ノイズ除去の設定かちょっと画質がぼやけちゃいました。
申し訳ないです。
■ayaNoさん
例の怪しいボルサでの参戦ですかね。
長尺をお願いしていたのですが、長尺パートがあふれてしまい、
迷った末にサビAに起用しました。
若干冗長気味だったのも要因の一つです。
腕は全く衰えていないようで何よりです。
■Taengooさん
このタイプの動画は予想していなかったので、
「マジか」と口に出しちゃいました。
新しいC922での撮影だったので、VP系で綺麗にまとめてくるかと。
配置してみたらすっぽりはまってくれたので、
ついでに揺らしたり古参弄りしました。
コリアン大技の熟練度は流石です。
■aisleさん
画質はノイズが強く残念でしたが、シャープな回しを見せてくれました。
fingerpassのような綺麗な流れはとても良いです。
回転軸が安定すればもっとよくなる気がしました。
■Reamteaさん
JapEn 12thの頃から目を付けていて、去年のナランハの朝に寝込みを襲いました。
なんだかんだで繋がりが出来て出演してもらえて本当によかったです。
配置はもう最初からここに決まってました。(インフィがくれば)
そこからCGに繋がるところまでオールインワンです。
インフィはまだまだ伸びそうですね。
■OP-3
なんかペン回し映す雰囲気じゃないな、というのが最初の印象です。
とはいえ長尺なので出来るだけ飽きないように展開を付けました。
シーン1はエクリプスのロゴ、シーン2は解放された杖(?)、
シーン3はタイムリープ、シーン4は回想、そのあとはノリです。
正直ベストだったかはよく分かりません。
何度も何度も繰り返し見てるともう何がいいのか分からないんですよね。
ただ、映像とペン回しの調和が常に頭にはあったので、
思い切ってやってみました。
■VAINさん
今回の個人的MVPです。
kuzuを彷彿とさせるような見事な展開でした。
長尺担当だったのでトリからは外れてしまったのですが、
映像の後を一気に盛り上げてくれました。
■chickenさん
終始安定した回しを見せてくれました。
ノイズを取ったのもありますが、画質は綺麗だと思います。
普通に上手いのですが、もう少し重量感があると味が出るような気がします。
■Miyanaさん
13thの画質が酷かったのであまり招待に乗り気ではなかったのですが、
前から出たいと言っていたので招待しました。
画質については事前に強めに言ったのですが、
やはりジャギーやノイズが険しかったです。
修正作業に結構手間取りました。
アイキャッチは時間調整で入れたので微妙でした。
でももう修正で疲れたのでやっつけました。すみません。
カメラを新調するようなので今後に期待です。
■Kayさん
何をやってるのかよく分からないですが技術がすごいです。
動画を受け取ってすぐキーで背景を抜いて遊んでたんですが、
どうもしっくり来ず、結局そのままブラックバックを差し込みました。
グリーンバックなら色々出来そうな気がします。
ブラックだと黒服も抜けてしまうので..。
■Fourさん
だんだんと良くなってます。
まだ不安定な部分も多いですが、苦手なことを削って、
良いところを増やしたらいいと思います。
画質はもう少しあるといいですね。
■Casterさん
HNを溶け込ませすぎました。申し訳ないです。
全員見えやすく改善はしたのですが、加算方式の関係でミスしました。
内容は煮詰めただけあって濃かったです。
特色がよく出てますね。
〆のがたつきは残念でした。
■僕
C922+自然光で撮りました。本当に綺麗に撮れます。
主催者枠で出る時はいつもそうですが、他の出演者に迷惑をかけず、
なおかつ目立ちすぎずをモットーとしているので、
いつも通り特別なことはしていません。
僕の本気とも言えますし手抜きとも言えます。
配置もいつも通り定位置をいただきました。
■cafcaさん
熟練度、リズム、構成、どれも高いレベルにまとまっていたので、
迷いなくトリに入れました。
病み上がりにもかかわらず痺れさせてくれました。
上位級あると思います。
■ED
ある晩に遊びでペンの部品を作っては複製しをやっていて、
背景に使えそうだったのでそのまま流用しました。
タイトルが出るところも過去作の演出を流用しました。
なんとなく懐かしい感じで。
ということでなんとか完成に漕ぎつけました。
反省としては4:3の方は遠目で撮影してもらうべきだったと思います。
ただでさえペン回しはフレームアウト気味な方が多いので、
16:9に拡大するとかなりアウトしてしまいますね。
その内枠付きもやりたいとは思ってるんですが、
ペン回しをしっかり見れるCVが好きなので、
なかなか難しいですね。
技術的にもAEはともかくC4Dはまだ1か月ほどしか触っていないので、
また少しづつ練習しようと思います。
次回作は全くの未定です。
が、このシリーズはあと3作で終わります。
ロスオリンピックの頃には終わるか、力尽きるのが先か
分かりませんが、今後もお付き合いいただけると幸いです。
a_hisaさん、出演者の皆さん、MELさん、Wabiさん、
そして視聴者の皆さん、ありがとうございました。
(あとちょっとだけレンダリング教えてくれたFujimuraさん)